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更年期と甲状腺の関係|症状がよく似ているので一度は確認したい検査
更年期ケア2026.06.18 公開

更年期と甲状腺の関係|症状がよく似ているので一度は確認したい検査

この記事は約9分で読めます

疲れやすい、むくむ、気分が落ち込む、体重が増える──更年期の症状だと思っていたら、甲状腺の病気だったというケースは少なくありません。沖縄の主婦・プー子が48歳の健康診断で「甲状腺機能低下症の疑い」を指摘されて初めて知った、更年期と甲状腺の深い関係をまとめました。

「更年期に入ってから体が重い、むくみがひどい、やる気が出ない」。 婦人科で相談したら「更年期ですね」と言われて漢方をもらったけれど、なんとなく改善しない。 そんな経験はありませんか?

私がそうでした。半年間「これは更年期だから仕方ない」と思っていたら、 健康診断で「TSH値が高め、甲状腺を一度きちんと調べてください」と書かれていて、 内科で詳しく調べたら橋本病(慢性甲状腺炎)が見つかりました。

更年期と甲状腺の病気は症状がそっくりなので、どちらか一方だけを疑っていると見逃しやすい。 両方の可能性を知っておくだけで、対処がぐっと変わります。

※医療行為ではありません。気になる症状がある場合は内科・甲状腺専門医への受診をおすすめします。

更年期と甲状腺、症状がそっくりな理由

更年期の症状も甲状腺機能低下症の症状も、どちらもホルモンバランスの乱れから起きます。 体のエネルギー代謝・自律神経・体温調節・気分など、同じ部分に影響が出るため、症状が非常に似てしまうのです。

症状更年期甲状腺機能低下症甲状腺機能亢進症
疲れやすい・だるい
むくみ
気分の落ち込み・意欲低下
体重増加△(減る)
冷え△(暑がり)
動悸・息切れ
ほてり・のぼせ
物忘れ・集中力低下
髪が抜ける・肌が乾燥する
便秘△(下痢)

◎がそっくりに並んでいるのが、更年期と甲状腺機能低下症です。 特に「疲れ・むくみ・気分の落ち込み・冷え・体重増加」の5つが重なるため、 どちらの症状なのか区別がとても難しい。

甲状腺の病気とは何か

甲状腺は喉仏の下にある小さな臓器で、全身の代謝を調整する甲状腺ホルモンを分泌しています。 このホルモンが少なくなる(機能低下症)か、多くなりすぎる(機能亢進症)かで、症状が真逆になります。

甲状腺機能低下症(橋本病など)

甲状腺ホルモンが不足した状態。代謝が落ちるため、疲れやすい・むくむ・太る・冷える・気分が落ち込むという症状が出ます。 原因の多くは橋本病(慢性甲状腺炎)という自己免疫疾患で、女性に多く、特に40〜50代に発症しやすいという特徴があります。更年期と重なる時期なので見逃しやすいのです。

甲状腺機能亢進症(バセドウ病など)

甲状腺ホルモンが多すぎる状態。代謝が上がりすぎるため、動悸・手の震え・体重減少・暑がり・イライラなどが出ます。 更年期のホットフラッシュやイライラと間違えられることがあります。

「更年期だと思っていたら甲状腺だった」3つのパターン

パターン①:むくみと冷えが更年期ケアで全然改善しない

加圧ソックスや足湯、マッサージをしても足のむくみが引かない場合、甲状腺機能低下症による粘液水腫(ねんえきすいしゅ)の可能性があります。 甲状腺由来のむくみは、足だけでなく顔・手・全身がパンパンになるのが特徴で、 押してもすぐ戻らない(へこみにくい)傾向があります。

パターン②:婦人科の漢方を飲んでも気分の落ち込みが続く

加味逍遙散などを服用しても意欲低下・気分の落ち込みが改善しない場合、 甲状腺ホルモン不足によるうつ状態が重なっている可能性があります。 甲状腺由来のうつは、甲状腺の治療をすると驚くほど改善することがあります。

パターン③:ホットフラッシュや動悸と思っていたらバセドウ病だった

突然の発汗・動悸・イライラ・手の震えを「更年期のホットフラッシュ」と思っていたら、 実は甲状腺機能亢進症(バセドウ病)だったケースもあります。体重が減っているのにホットフラッシュ症状がある場合は特に注意が必要です。

更年期と甲状腺、どうやって見分けるか

正直に言います。症状だけでは自分では区別できません。血液検査を一度受けるのが、唯一の確実な方法です。

ただし、以下のどれかに当てはまる場合は「甲状腺も調べてほしい」と医師に伝える価値があります。

  • 家族(母・姉妹・祖母)に甲状腺の病気がある
  • 更年期ケアをしても症状が改善しない
  • むくみが全身的で、押してもへこみにくい
  • 髪が以前より明らかに抜けるようになった
  • 便秘がひどくなった・体温が低くなった気がする
  • 体重が急に増えた(食事量が変わっていないのに)
  • 首の付け根(喉仏の下)がふっくらしてきた気がする

検査の種類と内容|何を調べればいいか

まず受けるべき検査:TSH(甲状腺刺激ホルモン)

甲状腺の状態を調べる最初の窓口です。血液検査1項目で調べられ、健康診断のオプション追加や内科の受診でできます。

  • TSHが高い → 甲状腺機能低下症の疑い
  • TSHが低い → 甲状腺機能亢進症の疑い

私はこれが「高め」と出たことで、次の詳しい検査につながりました。

詳しく調べる検査:FT4・FT3・抗体検査

TSHで異常が出た場合、以下を追加で調べます。

  • FT4(遊離サイロキシン):実際に分泌されている甲状腺ホルモンの量
  • 抗TPO抗体・抗サイログロブリン抗体:橋本病の診断に使う自己抗体
  • TSHレセプター抗体(TRAb):バセドウ病の診断に使う自己抗体

超音波(エコー)検査

甲状腺の大きさ・形・しこりの有無を確認します。 橋本病では甲状腺がまだら模様に見えることが多く、これで診断が確定します。 痛みはなく、5〜10分程度で終わります。

どこで受けられるか

受診先できること
内科・かかりつけ医TSH検査の依頼・紹介状の作成
甲状腺専門クリニック全項目の血液検査+エコー検査
婦人科TSH検査を一緒に依頼できる場合がある
健康診断のオプションTSH追加(1,000〜2,000円程度)

「甲状腺専門」と検索すると近くのクリニックが見つかります。 内分泌内科・代謝内科でも診てもらえます。

私の体験談:橋本病と更年期の「ダブル」でした

健康診断でTSH高めを指摘されて内科を受診。 血液検査+エコーで橋本病(慢性甲状腺炎)と診断されました。 TSHは高めですが、FT4はまだ正常範囲内だったので、すぐに薬は必要なく「経過観察」になりました。

そこで先生に「更年期の症状もあるんですが、関係ありますか?」と聞いたら、「橋本病と更年期が重なっている状態です。どちらも自律神経や代謝に影響するので、症状が重く出やすいんですよ」と。

正直、「二重苦か…」とがっかりしました。 でも同時に「症状が重かった理由がわかった」という安心感もありました。 「気のせい」でも「なまけているから」でもなかったと証明されたような気持ちです。

現在は半年に1回の血液検査で経過を見ながら、婦人科の漢方+エクオールサプリ+毎日の散歩を続けています。 「甲状腺の治療」というほどではないけれど、「知っているから管理できる」という状態が大切だと思っています。

甲状腺機能低下症と診断されたら|治療と日常ケア

TSHが明らかに高い場合:薬(レボチロキシン)

甲状腺ホルモンを補充する薬を毎日服用します。 副作用は少なく、飲み続けることで症状が改善する方が多いです。 量の調整が必要なため、定期的な血液検査が必要です。

経過観察の場合(軽度・境界値):生活で整える

  • ヨウ素(昆布・わかめ)の摂りすぎに注意:橋本病では逆効果になる場合があります。毎日大量の昆布だしや昆布茶は避けるほうが無難
  • セレンを意識して摂る:抗酸化作用があり、甲状腺の炎症を抑える助けになります(ナッツ・魚介類・玄米)
  • 睡眠と疲労管理:過労・睡眠不足は症状を悪化させます
  • ストレスを減らす:自己免疫疾患はストレスで悪化しやすい

甲状腺機能亢進症(バセドウ病)の場合

抗甲状腺薬・放射線治療・手術などの選択肢があります。 自己判断せず、必ず専門医の指示に従ってください。バセドウ病は放置すると心臓に負担がかかるため、早めの受診が重要です。

更年期ケアと甲状腺ケアを両立するコツ

どちらも持っている場合、矛盾するケアはほとんどありません。 ただし、以下の点だけ意識すると安心です。

ケア内容更年期に有効甲状腺(低下症)にも有効注意点
エクオールサプリ△(影響は少ないが念のため医師に確認)甲状腺の薬と同時服用の場合は相談
有酸素運動(ウォーキング)過度な運動は逆効果
睡眠改善両方に必須
昆布・わかめを毎日大量摂取✕(橋本病では摂りすぎ注意)週2〜3回程度に留める
大豆製品○(イソフラボン)△(甲状腺薬との同時摂取は時間をずらす)薬服用から4時間以上あける
加圧ソックス・むくみケア甲状腺由来のむくみも症状緩和に役立つ

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受診前に確認したい|セルフチェックリスト

以下の項目を医師に伝えると、スムーズに検査につながります。 受診前にメモしておくのがおすすめです。

  • □ 症状はいつ頃から始まりましたか?
  • □ 家族(母・姉妹)に甲状腺の病気はありますか?
  • □ 最近の体重変化(増えた・減った)はどのくらいですか?
  • □ 便通の変化(便秘・下痢)はありますか?
  • □ 動悸・手の震えはありますか?
  • □ 首のあたりの腫れ・違和感はありますか?
  • □ 現在婦人科で治療中の場合、薬の名前と量

まとめ:「更年期かも」と思ったら、甲状腺も一緒に調べる

更年期と甲状腺の病気は、両方持っていることも珍しくありません。 「更年期だから仕方ない」と諦める前に、血液検査(TSH)を一度受けてみることを強くおすすめします。

  • 異常なし → 安心して更年期ケアに集中できる
  • 異常あり → 早めに治療・管理できて症状が改善しやすくなる

どちらに転んでも、「調べて損をすることはない」のが甲状腺検査です。 40代50代の女性が健康診断で追加しておくべき項目として、ぜひ覚えておいてください。

私は橋本病がわかってから、「ちゃんと理由があったんだ」と思えるようになりました。 体のサインを無視せず、検査という形で向き合うこと。それが自分を守る第一歩です🌿

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プー子

この記事を書いた人

プー子

沖縄住み・50代前半の主婦。元教師。 47歳から更年期症状(ホットフラッシュ・足のつり・むくみ・気分の波)に悩み、 婦人科通院・サプリ・加圧ソックス・運動などを試した実体験をブログにまとめています🌿🐶

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